スーツとは、年代によってさまざまなスタイルが表現されてきており、昨今でタイトシルエットの需要が多いのは普段愛用されておられる方々は重々承知だと思います。
ですが、年代ごとに素晴らしいスーツのスタイルがあり、それもまた流行とかけ離れた所で一部のクラシックスタイルとして確立されております。
当時のディティールを活かして、30'sスタイルのご提案をさせて頂いております。
もちろん現在では、スポーツブランドから高性能素材を使用したジャージ等の動きやすい服がありますが、当時は猟りやスポーツをする際もジャケットにトラウザース(ニッカーボッカー)を着て出かけておりました。当然ながらナイキもありませんしね笑
ましてやストレッチ素材なんかもありませんし、いかに動きやすく洋服を作るかが重要だったのではないかと思います。
背中央にプリーツを入れることで、腕がさらに前に動きやすくなり、ボックスプリーツ(内側にプリーツを作る)にすることによって見た目の不格好さを軽減。
当時のアーカイブを見て頂いても分かりますが、えらくスマートですよね。 トラウザースもセンタープリーツがキレイに見える様、短めの設定です。
※生地は、ハリソンズ 【ファインクラシック】を使用しております。
衿幅は13センチの設定です。なかなか広いですよね。クラシック感さらに増します。
【ノーフォーク】
19世紀から20世紀にかけてイギリスで狩猟用、ゴルフ用などに使用されていたスポーツジャケット、その後、ノーフォークタイプのスーツ、ジャケットが1910年代のタウンウエアとなり、現代まで引き続いてベーシックな男の衣料となっており、19世紀末からは女性服にもそのデザインが見られるようになります。
シングルブレステッド、ウエストに釦止めのベルト付き、大きなパッチ・アンド・フラップポケット、背中の中央にボックスプリーツ、両脇にアクションプリーツを特徴とし、ボタンは革のくるみボタンが付けられる。多くの場合ニッカー・ボッカーと合わせて着用され、素材は厚手のウール製で作られる。ノーフォークの名前の由来は英国の州名や、ノーフォーク公爵からとされる。
30'sスタイルにはもう1つ欠かせないのが、トラウザースの「ハイバック」仕様です。
履いた時、後ろからのシルエットが非常に美しいです。
今でもカジュアルワーク系のパンツ(ペインターパンツなど)などでは、当時のデティールをあえて使用してますよね。そしてハイバックのすぐ下に尾錠が付くことが多いです。これもサイズの調整が出来るようにです。
近年のスーツスタイル(左)と、30'sスタイル(右)
比べて頂くと分かると思いますが、ゴージ(衿のライン)の高さと角度が明らかに違います。
こうやって見比べると、スーツの顔でもある衿というのは大変重要なデティールです。表情が明らかに変わりますね。
当時のスーツはピークドラペルが多かったのもあり、衿幅も大きく設定されていました。
ジャケットのボタン位置の高さや衿幅にもよりますが、マジンガーZのように、ちょいと不格好に剣先が肩から突き出ないようゴージラインと角度の調整は致しております。
※現段階は仮縫いの状態ですので、本縫いの状態はまた後日アップさせて頂きます。
※今回ご紹介したデティールはすべてセミハンドラインのみの仕様となります。
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