刺すような日差しがサラリーマンの体力を奪っていく、スーツなんか脱ぎ捨ててやりたいと日々感じておられることでしょう。恐縮です。
遠山周平氏 「背広のプライド」
私がこの業界に携わってから、ある方からこの本を読みなさいと借りたことがありました。
何よりも、早い段階でこの本に出会っていてよかったことです。一瞬にしてバイブルになりました。
なんでも吸収しやすい状態だった無垢な私に、無駄な雑念(無駄な知識)が取り込まれる前にこの本に出会えたことです。
そしてスーツに関しての指針がこの本により決まったことです。
すべての内容はお伝えしませんが、亀艦書房さんのHPから少しだけ抜粋してみました。↓
「背広のプライド」
この本には、最新のスーツの着こなしノウハウ、といったことはいっさい書かれていません。
というのも服装は、ほんらいあなたのセンスを反映するはずのものなのに、
それが本に書かれたものの反映では、とても生き方なんていえないと思ったからです。
『背広のプライド』は、男の基本的な服装として21世紀も存在し続けるであろうスーツと、
今後どのように付き合っていくかの心得書のようなものです。
ようなものと書いたのは、心得を押し付けてはいないからです。
いい代えればこの本は、背広の軸を決めるための指針なのです。
そのためのデーターや方向性は示していますが、軸を決めるのはあなた自身。
筆者は、自身の人生を愉しむための道具として、背広と付き合っていくつもりです。
あなたは?
《目次》
第1章 どうして日本人はアイデンティティのある背広の着こなしが出来ないのか
第2章 日本の背広が一生モノの丈夫さを誇示した理由は?
第3章 背広は味けのない、ただの労働服なのだろうか
第4章 なぜ日本の注文背広は戦後急激に衰退したのだろう
第5章 日本人に似合う、日本の背広を考える
第6章 クラシコイタリアはスーツの最終到着点か
第7章 日本にクラシックスーツが根付くとき
既に廃盤になっておりますので、亀艦書房という出版社から直接購入という方法になります。(amazonだと6,000円もの値段で販売されていました。ご注意下さい)
この本を手に入れた方だけが知るスーツの極意。決して押し付けがましい内容ではなく、あくまでも最後にはあなた自身が選ぶ、というのがこの本の趣旨です。
少し前に出版されたこの本、丁度クラシコ全盛期だったようで、落合正勝氏バリにクラシコ押しです笑 柔らかなスーツが良いスーツと認識されていく2000年初頭のクラシコイタリアの時代背景も非常に勉強になります。
日本と欧州の考え方の違いも非常に分かりやすかったです。
しっかりとした鎧のようなスーツが良しとされ続けてきた日本のオーダースーツ業界から一変、スーツの原点イギリスを差し置いて、イタリアというエッジを効かせたスーツの登場で業界の番狂わせが始まること。手縫いよりもミシンを使った方がよい箇所もあると豪語するサルト職人。シビルクロージング(市民服)から始まったスーツの誕生秘話。
1904 @LONDON
本当にこれからスーツと人生を共に歩んで行く方には読んで頂きたい本ですね。
広く浅く知るよりも、狭く深く知っていくことで人間の価値がより高まりますね。
人付き合いも仕事もしかり。
「HARRISONS ARCHIVE FLANNEL」
近日中入荷致しますが、先行して告知します。
玄人ですら息を飲んでしまいそうな、うっとりする生地が入荷予定です。
ハリソンズからアーカイブシリーズと題して、名だたる著名人が愛したあの柄を忠実に再現し、洋服史に名を残す貴重なデザインが16オンスの伝統的な紡毛フランネルで復刻されました。
アメリカの鉄鋼王にしてカーネギー財団の創始者 アンドリュー・カーネギーの「カーネギー・チェック」。
ウィンストン・チャーチルが愛した「ネイビーチョークストライプ」。
これは作らずにはいられませんね。久しぶりうずきました。
また、入荷次第アップさせて頂きます。
Dukes of windsor
Andrew Carnegie
Winston Churchill
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