2013/02/04

The style of the 1930's , 「Co-respondent Shoes.」


カジュアルなスタイルが今のように主流ではない時代は、大半の男性はジャケットにトラウザース(スラックス)、ウェストコート(ベスト)のスタイルでした。

ジーンズが流行の主軸となり、オーセンティック(トラディショナル)な着こなしは年々減少しているのではないかと思います。






中でも1930年代のファッションは、いままで洋服は「こう着なければならない」と教え込まれて生きてきた概念を、いい意味で少しだけ破り、さまざまなスタイルが生まれた年でもあります。特にレディースでは20年代の既製服化に伴い、大量生産が始まり、働く女性の急増とともに知的、行動的、洗練されたモダンガールを指すスタイルも流行します。



そして、男性のファッションで少しだけ変化がありました。

それはシューズです。

1930'sの足下からハズすことは出来ない、とても重要なアイテムの1つ、

コーンレスポンデントシューズ」 

別名「コンビネーションシューズ」と言います。

ちまたでは、コンビのシューズと呼ばれているそいつはまさにこのシューズです。 
特徴は見ての通り、通常は一色の革を使用しますが、対してコーンレスポンデントシューズはトゥキャップ・アイレット・バックステイ部分等に違う色目の素材を使い、ツートンのコンビネーション仕様にしたものであります。(※表革とヌバック、表革とスエード、また夏の時期は表革にキャンバスなど、凝った仕様のものが数多く登場)

元々、1840年代のクリケットの競技用の靴が原型だったといわれ、その後スポーツ観戦や倶楽部等で履かれ、やがてリゾート用の靴としても広まっていったそうです。

1920~30年代にはドレッシーなレジャー用シューズとしてや、ウインザー公やフレッド・アステアのポートレートにもこのような靴を履いたものが残っており、当時のこの靴の人気の高さを窺い知る事が出来ます。



                                    Fred astaire(フレッド・アステア)



                                            Duke of Windsor (ウィンザー公)


厳密に言えばこの靴は「フル・ブローグ」や「セミ・ブローグ」「ストレートチップ」といったどちらかというとドレッシーな靴のコンビネーション仕様はコーレスポンデント・シューズ、「Uチップ」や「サドルシューズ」といったカジュアルな靴のコンビネーション仕様はスペクテイター・シューズというニュアンスで受け止められていることが多いようです。

このスタイルの靴は基本的には昼間に履く靴ということになっていますが、白×黒のコーレスポンデントに関しては夜間でも許される場合もあるようです。
また、このタイプの靴がアメリカに渡り、JAZZミュージシャンにも好んで履かれるようになってからは、アメリカではこの靴のことをJAZZシューズと呼ばれたりもするそうでうす。





※BELGRAVIAでは、コーンレスポンデントシューズのオーダーも承っております。(¥37,800~) 
コンビネーションのオプションは一切掛かりません。革の組み合わせも自由です。
あとはあなたのセンス次第ですね!

是非、グッドイヤーウェルトの履き心地を体感してください!

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