2014/01/31

【2014 WAISTCOAT FAIR】 UP TO 20%OFF



2月1日(土)から1ヶ月間のロングスパンで、WAISTCOATフェアを開催します。

単品商品に限り、全て20%OFFさせて頂きます。
※3ピース等は対象外です。単品のみとさせて頂きます。
※納期は約1ヶ月程かかります。

「WAISTCOAT」とは、
アメリカで言う「ベスト」
イタリアで言う「ジレ」
日本で言う「チョッキ」

そして、イギリスで言う「ウェストコート」

です。

一般的に良く使われている名称は「ベスト」ですね。

歴史を遡ること17世紀後半、ジュストコール(上着)、長袖のベスト、キュロット(半ズボン)、クラヴァット(ネクタイの原型)から構成されていましたが、18世紀に入るとジュストコールが細身になり、ルイ15世の時代にはベストの袖が無くなりました。 そして、この袖の無いベストが ウェストコート(Waistcoat)と呼ばれるようになりました。

ウエスト周りに着用するコートだったことから「ウェストコート」という名が付けられているんですねー。




最近の認識としては「防寒着」として使用されていますが、本来の目的は全く違います。 
むしろBELGRAVIAでは、真夏でもご提案させて頂いております。


バーテンダーを例にしてご説明しますと、

ウェストコートは胴体部分を覆う被服であり、シャツとは下着という認識がヨーロッパでは御座います。

公然の場で、もちろん下着は隠しますよね。

昔からドレスコードが当然のようにある生活、格式高い貴族では常にフォーマル。 ロングホーズソックスも、肌を見せてはいけない文化が今の名残りとしてあるわけです。

要は、不特定多数の方々と接する機会が多い場では、下着(シャツ・ネクタイのみ)では御法度。 もちろん「フォーマル」を装うのが常識であり、暗黙の「ドレスコード」なのです。

今でこそ公の場でカジュアルスタイルが緩和されつつありますが、百歩譲ってお客様に関して目をつぶったとしても、迎える側(バーテンダー)の人間は最低限の装いは必要不可欠だと思います。そこで「ウェストコート(ベスト)」が用いられております。




それなりに動きやすく、フォーマル基準をクリアするとなると「ウエストコート」がその条件を満たすに最適なアイテムだったようです。

逆に、バーテンダーでジャケットを着てるのを見た事がないですね。 

シャツ < ウェストコート < ジャケット

単純に考えると、ジャケットの方が格式は上ではないのか?

あくまでもウェストコートは下着を見せない為の被服。
ジャケットは完全なるフォーマル。
だとしたら、対お客様との関係性が対等ではいけない、ランクは1つ下でも装いはしっかりと、そして作業がしやすいように。 少なからず、ジャケットは作業着ではないということ、人と会う為の服なのです。

色んな暗黙のルールはありますが、知っておいて損はしないことだと思います。


ヨーロッパの社交場では今尚、「ドレスコード」が必要な場所は多数有ります。


イギリスのジェントルマンズクラブの社交場では、どんなに地位や名誉(お金持ち)でありながらも、正式なフォーマルに法り、ドレスコードを着用していなければ入場を断固としてお断りする場合もあるそうです。 それぐらい服装というのは大事だということです。 

正式な場に行けば行く程、ジェントルマンとしての磨きがかかり、スーツ・フォーマルの重要性を理解出来るのではないでしょうか。 
















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Ordermade Suits Belgravia.(オーダーメイドスーツ ベルグラヴィア)
〒814-0153
福岡市城南区樋井川3丁目17-10
■WEB http://www.belgravia1961.com/  ■FACEBOOK 
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2014/01/27

Classic 30's Style of a glory . 【An original mode of expression 】

カジュアルな装いは、カテゴリーが細分化されており、今や分類することが億劫になるくらい蔓延中です。こうしてる間にも、私たちの見えない場所で独自のスタイルが確立され、1つの文化が生まれていることでしょう。

表現方法に個人差はありますが、スーツという同じ土俵の上、誰もがフラットの状態でひしめき合う場はそうないかと思います。
流行に流されるもよし、独自の路線を突き進むもよし、ある一定の年代のスタイルを表現するもよし。 すべてがスーツスタイルであって、同じジャンルからのスタートです。







※アクションプリーツ仕様 セミハンドラインのみ プラス¥6,300-


そんな歴代スーツアーカイブの中で、時折クローズアップされている年代のスーツスタイルがあります。
もはや、モード・モダンとは掛け離れた、細部にまで拘った1930年代のスーツスタイルのご紹介です。

 ※生地:HARRISONS  "FINE CLASSICS"

以前ブログでもお話したように、100年余りの歴史の中で大きく変わったディティールはなく、サイジングと小物使いの見せ方でこうも時代を感じさせてくれるスタイルに変貌すること。




写真の衿幅は、13.5センチ。
現在の主流(BELGRAVIAの標準サイズ)はノッチで8〜9センチ、ピークドで8.5〜10センチです。
当時は幅広な衿が特徴的でした。今のスーツにはない、男らしさと色気、決して草食には見えない獣の香りが漂ってきます。
当時の定番、ロングポイントカラーシャツにカラークリップを付けて、ネクタイに立体感を出してさらにドレッシーに

ネクタイは1930年代のデッドストック物。 芯の入ってない当時のネクタイは、クラバッツ(Crabats)と呼ばれておりました。ネクタイという語源の前の段階です。




 ※ハイバック仕様 セミハンドラインのみ対応 プラス¥10,500


そして、今回のクライアント様たっての希望が、この「ハイバック」の仕様でした。 これがないと30'sは成立しないとまで豪語しており、後身が極端に長くブレイシーズでつり上げハイウエストで履く。
BELGRAVIA独自のパターンをゼロからおこして、私も満足のいく仕上がりとなりました。





いつの時代から、短髪から長髪の文化が浸透したのか。
いつの時代から、ハットを被らなくなってしまったのか。
いつの時代から、スーツがカジュアル化してしまったのか。
BELGRAVIAというフィルターを通して、忘れてはいけない物事を1つ1つしっかりと継承していく。そして独自のタームでろ過し、表現していくこと。 とても大事なことです。

















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2014/01/16

Spring is coming to there immediately.

未だに春の便りは来ませんが、オーダーシャツの素材が一足先に春の訪れを感じさせてくれました。


▲¥14,700〜

ビビッドなカラーリングは気分を上げてくれますね。

これだけ寒い日が続くと、朝のシャツが冷たく感じ、番手の細い生地ほどしっとりとしているので、よりヒヤッとします。










HARRISONS of EDINBURGHの「MERSOLAIR」も今季からリニューアルするそうで、バンチブックはまだ届いておりませんが、先行で注文していた生地が到着しました。


▲スタンダードライン ¥67,200〜
▲セミハンドライン ¥84,000〜






トラッドやプレッピーなど、様々な顔になりそうな逸品。
バルナスブルーの大柄ストライプです。 

CLUB BRAZERとして作成頂くのが適当でしょう。

BELGRAVIAとしては、必ずタイドアップで着こなしてほしいジャケットですね。




HACKETT LONDON







毎度毎度のことですが、春夏の装いに非常に反骨精神を持っています。
「スーツを着る」ことに対して、重きを置いてないこの国だからこそ漲ってきます。
ひけらかした着方をするのもよくない、だからといって手抜きもしたくはない。 

そんな中で、私が特に重要視していることは、「未知の引き出しのある着こなし」だと思います。

引き出しをいっぱい持ってるにも関わらず、見せない着こなし。垣間見える1個のアイテム・ディティールがすべてを物語ることが出来る着こなし。

人間、ナゾが多い人ほど興味が湧くものです。

オレだ俺だ!!俺を見ろ!!な人よりは、飛び抜けて高価なモノじゃなくてもいいんです、目を引くセンスある小物をチラッと忍ばせてる人の方が、断然興味アリです。



そして、最終的に落ち着く所は既に決まっています。






Gieves&Hawkes












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2014/01/11

Atmosphere of a Peaked lapel.

スーツの見た目で重要な箇所として良く耳にするのは、ラペルラペルロールと、胸のドレープと、袖付けですね。
どれも重要だと思います。

特にラペルに関しては、スーツの顔とも呼ばれており、近年ではゴージラインの角度や高さでニュアンスが変わることから、手を抜けないディティールの1つとされております。

【 Vintage Fabric in ENGLAND (Broadhead&Graves) 】




クラシコからの流れでゴージラインが異様に高いことから、
ピークドラペルにすると剣先が肩から突き出てしまうケースをよく目にします。
特に、衿幅が広くなればなるほどこのケースが現れます。



右のようなピークドラペルはイタリア仕立てでよく目にしますが、個人的にあまり好みではありません。
身頃への吸い付きも悪いし、浮いたような印象です。このままパタパタと飛んで行きそうな印象です。


柔らかな素材と仕立てだと、尚更こういった症状が出やすいのでイタリア素材の仕立てはとても難しく、細心の注意を払うことが重要です。




Semi Handmade Lineでは細心の注意を払い、細かなディティールにも手を抜きません。

上記の生地は、12〜13オンスあるビンテージ素材を使用。毛芯仕様のどっしり重厚感のあるスーツです。手で持ち上げるととても重たいスタジャンを持ったような印象ですが、肩でスーツを着る事により全く重さを感じさせない、バランスの取れたパフォーマンス高い仕立てです。



プリンスオブウェールズ(チャールズ皇太子)は、公で愛用しているスーツの殆どが、ダブルブレステッドですね。

衿幅とゴージラインがボディーに対して絶妙にリンクしてます。 すべてが計算されており、最もクラシックに近いオフィシャルなスーツではないかと。

1つだけチャールズゴシックネタとして、

チャールズ皇太子が20年以上仕立てを頼んでいた、サヴィル・ロウに店を構えているビスポークテーラー、アンダーソン&シェパード(Anderson & Sheppard)との関係を止め、新たにターンブル&アッサー(Turnbull & Asser)の既製のスーツを買うようになったそうです。
アンダーソン&シェパードでの仕立賃は4000ポンド(約80万円)、ターンブル&アッサーの既製服はその半額以下とのことです。 
因に、ターンブル&アッサーはシャツ屋さんです。

どういった因果関係かは分かり兼ねますが、ビスポークからメイドトゥメジャーになったことはとても残念に思います。


アンダーソン&シェパード1906年創業で、ヘンリープールはさらにその倍の1806年創業。 普通に考えるとサヴィルロウで一番の老舗テーラーでの仕立てが望ましいと思うんですが、やはり何かの因果関係でしょうか。 






【 Vintage Fabric in ENGLAND (Broadhead&Graves) 】
Double breasted Suits. (Semi Handmade Line) ¥112,350-













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2014/01/07

Moving on Japanese Gentlemans.

明けましておめでとうございます。

BELGRAVIA&SONS  松山です。

2014年も、跳ね馬・馬車馬のごとく進むべき道へ進み、飛躍していきましょう! 




ある雑誌を読んでいたらこんな文面がありました。





「最近はイタリアの仕立てが流行っているが、男が身に付けるべき服装はある年齢を過ぎたら英国に辿り着く。」



この言葉を理解出来ない方は、おそらく弊社のスーツを一生理解出来ないかもしれません。

個々の価値観はありますので自由ですが、あくまでも少数派の方々の為にあるトラッドショップとしてコンセプトがあります。

同じ価値観を持った人間同士が集まるのは当然、お互いに未知の領域に一歩踏み出し、共存出来る時間が素晴らしかったりします。
もちろん最大限のおもてなしをし、ハイスペックな提供をすることが使命であり心がけている所でもあります。
お客様に対しても、いい意味で「変態要素」を持っている方は以外としっくりいくかもしれません。 そんなもんです。








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ふつうの正統派のフォーマルは飽きた、、、だから、僕らはヒネって、ハズして、アソんで、、、自由に何々~する

といったキャッチコピーが(飽きもせず)誌面に踊ります。当然のカジュアル全盛であります。カジュアル、フォーマルのごったまぜの平均値文化です。

つまり、フォーマル・ドレスアップをヒネる、ハズす、アソぶ人々ばかりが現在ほぼ100%といえます。100%が何かしらヒネッている環境を見据えた場合、一切ヒネる、ハズす、アソぶをやらかさないことこそ、実は今世紀最大のハズしだ、といえます。

ヒネらないのもヒネリ。ハズさないのもハズし。そして遊ばないのも遊び。流行に支配される属国の館になるくらいなら、孤島にそびえ立つ王国の城でありたい、と考えます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


以上、師のブログを抜粋させて頂きました。

同様に ”ヒネる、ハズす、アソぶ” はアンチと考えております。まずは基本を知らないとハズしたりヒネったりもできませんしね。とにもかくにも「基本」を知ることです。




私のような人間の偏屈なテーラードショップに足繁く通って頂いてるカスタマー様には、本当に日々感謝しております。
是非、これからも「陸の孤島」をどうぞ宜しくお願い致します。












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