2013/12/05

The Fabric Material of God, [VICUNA] Chester Coat.

今日は動物のお話です。


南米アンデス地方の標高4000mの所に生息する、ラクダの仲間の動物、「ビクーニャ(ビキューナ)」です。

テーラー業界、アパレル業界では知らない人はいないくらいの最高級の毛織物素材であります。

この素材が使われたハイブランドのコートなんかは、マルが1つ増えるくらいの代物ですね。 



[ VICUNA(ビキューナ)とは ]

南アメリカ大陸のアンデス地方に棲息する草食性哺乳類の一種(1種)。鯨偶蹄目-ラクダ科に分類される

属名ならびに各国語の名称は、ケチュア語由来のスペイン語: vicuña(ビクーニャ)より。日本では、動物を指す場合は「ビクーニャ」と呼び、体毛からつくるウールやその製品は英語: vicunaによって「ビキューナ」と呼ぶことが多い。また、加工品をヴィゴーニュと呼ぶ(経済利用を参照)のはフランス語: vigogneの借用である。

ビクーニャは、アルパカ、ラマ(リャマ)、グアナコと近縁である。伝統的には、ビクーニャとアルパカをビクーニャ属に、ラマとグアナコをラマ属にまとめられる。しかし、これら4種の類縁関係には諸説があって統一的見解は得られていない。

Wikipediaより



その手ざわりは、まるで空気に触れているような感覚の極細の毛で、「神の繊維」「繊維の宝石」とも呼ばれており、寒さや紫外線から体を守ってくれます。 希少価値がある素材といいましょうか。
ワシントン条約によって、狩猟が禁止されており厳重な管理下でビキューナの毛は許可を受けたものだけが2年に1回しか刈ることが許されていません。このとき、1頭から取れる毛は250グラム以下

さらに、この中から太い外毛などを取り除き、デリケートな繊維だけを残します。ちなみにセーター1枚を創るのにも6頭分が必要とのことです。年間生産量は総てをコートを作る前提で換算した場合350着分といわれています。そのほとんどがヨーロッパで消費され日本に回ってくるのは年間数着といわれています。

その素材とカシミヤをブレンドしたヴィンテージ素材のチェスターコートが完成しました。

 カシミヤ&ビキューナ チェスターフィールドコート


ビキューナとカシミヤがうまく共存しています。
素晴らしい手触りです。この世のものとは思えない優し過ぎる肌ざわり。




高級な毛織物特有の、ある一定方向にキレイに流れるような毛並みがあります。 これが美しい光沢感を放ち、ウールとは全く違う存在感を醸し出していますね。







ヴィンテージとして大切に保管しておりました、「ビキューナ」がお嫁に行ってしまいました。
これからもっと世に解き放たれて、今回のカスタマーの方同様に、さらに活躍して頂けることでしょう!!

こうやって最高級の素材を取り扱える仕事ができるだけでも、私自身は仕事冥利に尽きます。


良い品、良い生地はいつの時代も焦る事無く輝いています。




















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